先生、ワシな、高齢者大学に、先月まで通ってたんやで。
せやからな、ボチボチやな、家帰って来てな、やろう思うんや。
酒、たばこはもうずいぶん昔にやめたし、今は、プリンとかヨーグルトとか、
そんなんが好きでな、それからお寿司や。食べてええんか？ばら寿司もな好きやなあ。
今月に入って、腹部の症状が突然出現。あっと言う間に、ガンが大きくなった。
治療も、積極的なものは適応がなく、心が追い付かない中、素敵なご家族は、
彼の為に、一生懸命に、アチコチに助けを求め、それでも、病気は進行してきて、
急性期病院の配慮もあって病院ホスピスの面談も終え、僕達に辿り着いてくれた。
先生、面談してきたらホスピス病院の院長先生、
先生の事よく知ってるって。安心して家で過ごしたらいい。
僕らも田中先生とちゃんと連携取って対応するから大丈夫だよ。
こんな風にホスピス病院で言ってもらえて、
気持ちが追い付かず、途方に暮れている私達、
こんなにも優しく穏やかにおっしゃられて、
それで、やっとホッとできたんです。
どうかどうかよろしくお願いいたします。
退院された日の帰り道に面談をすまされた。その後に、
ご自宅の方へお伺いしたら、そんな風に話されていた。
ご本人と一緒に、トイレの移乗動作や屋内歩行・お風呂のご様子を確認した。
退院日から始まる訪問診療。ご本人が穏やかに過ごす助けになりますように。
良かったら聴いてください。
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