「センセイ、お迎え、まだかな?」
病院嫌いのヨシコさん、
バリバリのキャリアウーマンでした!
体調が悪くなっても、仕事が一番!
病院なんて、とんでもない‼
でも、
とうとう、限界の時がきました。
娘さんの家で最期まで過ごされることを決められ、
私たちがお家でお出逢いした時には、
「あとは、お迎えが来るのを待つだけです。
センセイ、よろしくね!」
と、とても落ち着いたステキな笑顔でお話しくださいました。
いよいよ旅立ちの日も近づいてきました。
ベッドで心地いい感じで寝ておられるそばにいると、
とても静かで穏やかな時間です。
いつも帰り際に、
にっこりと笑いながら手を振って、
「センセイ、お迎え、早めに頼むね。」
と、お願いごとをひとつ頼まれます。
でも、今日は、
微笑んで、
手をゆっくりとあげて、
左右に「バイバイ」・・・
そして、
「ありがとう・・・」
と。
時間の流れが止まったかのような穏やかな時間でした。
ありがとう、ヨシコさん。
