入院したい?したくない?
認知症があっても、百歳目前でも、
大好きなことと、大嫌いなことは、
本当に良く分かっておられる彼女。
お孫さんの事が大好きで、自分のお家が大好きで、
熱が出て、嘔吐もしてて、全身倦怠感があっても、
血液検査で医者の目からは入院加療の適応であっても、
冒頭の質問に、彼女は、大きく首を横に振って、
入院を拒まれる。ここに居ることをハッキリ望まれる。
入院はやめとこうね、とお伝えすると、満面の笑み。
医者が人間の生き死にを自由にしようなんて、
おこがましい。ってどこかで読んだことがある。
彼女の人生は、彼女のもの。そして、彼女のご家族のもの。
彼女の意思を、確認したくて、再度夕方往診してきて、ご家族と共に、
もう一度、ピンピンコロリに向けて、じっくりと作戦を練り直してきた。
リハビリという希望の光を、最期の最後まで。入院加療だけが治療ではない。
終末期リハビリテーションは始まったばかり。さあ、笑顔でいきましょう。
そう言えば、
ご家族が大切にお世話されている、
生きものたちの食事リストが、
冷蔵庫に貼ってあった。
彼女は昨日瓦蕎麦をたくさん召し上がれたそうだ。
もう一度、そこまで一緒に戻って来たいと思う。
その為に、彼女のリスタートはスイカとジュレ。
冷蔵庫のさっきのメモの横に、書くのを提案((笑))
そしたら、
もう大丈夫です。安心しました。
もう一度チャレンジしてみます。
食べ物だけやなくて出す方も大切で、
腹臥位と腹部温罨法!!やります。
とのこと。
もう一度みんなで丁寧に取り組むことを再確認できた。
帰りの車のラジオから、こんな曲が。
大好きな人のことが頭に浮かんだ。
良かったら聴いてください。
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