先生に会えてよかったわ。もうオワリ近いけどな。

先生、ちゃんと言ってくれてよおわかったわ。

家族に迷惑かける時間も限られるんやったら、

それやったら、そうや、ワシ家におりたいんや。

先生に会えてよかったわ。もうオワリ近いけどな。

 

 

人工透析を、数年受けてこられたが、

血圧が急激に低くなったりで、時々透析が回せなかったり、

血流不全で脚に潰瘍が出来たり、足先が黒くなってきたり、で、

そろそろ人工透析の止め時が近づいていた。

 

透析の病院からは、そろそろ透析の止め時で往診医要りますよ。と。

心臓の急性期病院からは、緊急で救急車呼んでも間に合わんで。と。

こんな感じで、ACP、そう別名、人生会議 なるものが病院で行われ、

医療者のサインのある『病状説明書』がお家の真ん中に置いてあった。

 

 

 

今日の初診往診時、この『病状説明書』をみんなで読みあわせしてみた。

どこかの受験書『傾向と対策』みたいに『病状説明書』解説をした((笑))。

 

今日のご本人様は、家で最期まで過ごしたいが、

透析を止めたら、どのくらいの介護負担があって、

どのくらいの期間、家族が介護しないといけないのか、

それは世話をかける大切な家族の負担を、

少しでも減らしたいという願いがあったから、

そこのところを一番、具体的に知りたかったそうだ。

 

で、田中は、初診にもかかわらず、

透析中止後の余命期間をシンプルにお伝えし、

旅立たれるまでのおむつ交換回数もご説明した。

 

それを聴いた彼は、それぐらいやったら、

家族に甘えて、支えてもろうて、我儘かもやけど、

念願のこの家でのポテチン!ってことにする。と。

 

 

医療者が考える介護。

患者が家族を想う介護。

そこにはまだまだ乖離がある。

僕らはそのことをちゃんと知っておこう。

僕らはそのことにちゃんと関心を持とう。

人生会議なんて大それたことはそれからだ。

 

 

先生に会えてよかったわ。もうオワリ近いけどな。

ご本人様がこう帰りがけに話してくれた。嬉しかった。

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

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