ホスピスは、在宅でも病院でも、地域が繋がっていてこそだ。

昨日は、またまた新しくお付き合いの始まった、

神戸市北区の訪問看護ステーションの看護師さん達と

先日旅立たれた方の振り返りのカンファレンスだった。

 

最後の時間をご本人やご家族が穏やかに過ごせるよう、

もう少し、僕たちに出来ることはなかったか、

みんなで意見を出し合った。

 

オカリナが吹けたり、ケアマネさんが外出用手すり設置を急いでくれて

生きる希望が失われなかったり、酸素を外してトイレまで歩けたり、

看護師介助でシャワー浴も出来たり、可愛いワンちゃんと添い寝できたり、

みんながおもいおもいで買ってきたモンブランをみんなで食べたり、

娘さんが手を握り話しかける中、旅立たれたことも、

訪問看護師さんやケアマネさんの素晴らしい動きで、叶えられた。

 

が、最後の最期まで、彼女の呼吸困難のトラウマが消せなかった。

旅立たたれた一ヶ月前に、経験され、救急搬送となった時のことだ。

呼吸ができなくなる恐怖は、本当に辛いものだったと想像できた。

 

この恐怖感を、最後の最期まで彼女に味わわせずに、

在宅ホスピスに取り組むにはどうすればよかったのか。

これを真剣にみんなで話し合えたことが、昨日の収穫だ。

 

 

振り返りカンファレンスは、間違い探しのカンファレンスではない。

次にお出逢いする方のために、より良い在宅ホスピスを提供するためだ。

 

今回、最期の時まで、彼女の中にあった呼吸困難のトラウマは、

眼の前の治療の改善だけでは、どうにも出来なかったことを、

ご一緒した訪問看護師さんやケアマネさんと、学ぶことが出来た。

 

その解決のヒントは、これまた、地域医療介護連携にある。

昨日のブログにも書いたが、平時の備え ザイタクの備え が必要だ。

 

みんなで地域を良くしよう。広い視野に立ち在宅ホスピスに取り組もう。

 

今回お出逢いした患者さんとご家族に、心から感謝したいと思う。

この学びを、そして、新しい繋がりを、必ず活かしていきたい。

 

 

良かったら聴いて下さい。

 

 

 

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