人はそれぞれ「正義」があって。

 

大都会と地方都市の在宅医療事情を、

開業当時からのお付き合いのある、

友人の酸素会社の営業マンと話をした。

 

大都会の在宅医療と地方都市の在宅医療は、

周辺関連ビジネスの違いで様相が違うそうだ。

 

その中でも友人の酸素業界にはビックリした。

 

 

 

酸素会社は、在宅酸素療法の時に、

酸素濃縮器を家に設置してくれる。

病気によって低酸素血症になる時、

在宅酸素療法が大切となる。

 

酸素会社には、酸素ガス充填工場を持つ会社もあれば、

その工場は持たず濃縮器開発に力を入れる会社もある。

 

 

酸素会社と言っても様々だ。

こんな話は、在宅生活を希望される患者さんには、

あまり関係ないように思われるかもしれないが、

酸素ガスをボンベに充填できる工場があるのとないのとでは、大きく変わる。

 

特に災害時(非常事態時)だ。停電になると、酸素濃縮器は動かなくなる。

バックアップの電源があれば話は別だが、非常時は酸素ボンベが重要となる。

酸素ボンベに酸素ガスを充填できる大手は、実は少ない。

経費削減や業務のスリム化の為らしい。しかしこれは、

従業員には優しく、患者さんには厳しいということ。

 

患者さんの暮らしを守る時、

企業経営や労働者を守ることも必要であるが、

患者さんの命を守ることが大優先だと僕は考える。

 

 

友人がこう話して帰って行った。

僕たちは決して魂を売ってはいけない。

患者さんの命を預かっているのだから。

 

酸素会社を選ぶ時、一番肝となる、酸素ガス充填。

ここがどうなっているかという目でも在宅医療を知って欲しい。

 

地方都市それぞれの事情も絡み合い、

在宅医療の周辺の状態は全く違うようだ。

詳しくは、また近いうちに話したい。

 

 

今朝旅立たれた患者さんの枕もとの上には、

大切な神棚との並びで、僕の携帯電話番号が。

電話をかけるというより、お守りだったそうだ。

酸素会社の友人のパッションに負けることなく、

こんなザイタク魂をこれからも手放さず行こうと思う。

トミコさん安らかにお眠りください。合掌。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

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