先生ゴメンナサイ。自業自得よ。
こんな風に言わせてしまった。
申し訳ないことをした。
がん患者さんの症状緩和に臨む時、
これから起こりえることは、希望があればだが、
できるだけ伝えるのだが、、、いくら伝えたとしても、
症状緩和を専門的にする事には同意いただけないことがある。
医療用麻薬を使う事が、どこか、終わりを感じさせるからなのか、、、
それとも、在宅医療が、やっぱり、死神みたいだからなのか、、
それでも、『暮らし』の中では、
当たり前のことなのだが、
どこまでも、患者さんの権利、
つまり、患者さんの暮らし、が最優先だ。
彼女は肺がんターミナル。ステージⅣ。
祖母に似てる彼女は、最初からすごく親近感を覚えた。
だからと言っては何だが、症状緩和の薬の飲み方や、
訪問診療や訪問看護の訪問回数が、少し押し付け気味に、
なってしまっていた。
これから起こることが僕らにはわかってたから。
それでも彼女は、ご家族との関係の事もあって、
訪問回数も医療用麻薬も控えめでお願いされていた。
週末、呼吸状態が悪化し、
咳と血痰が止まらなくなってきた。
酸素の値も下がっている。
何度か訪問してる最中、その時の言葉だ。
先生ゴメンナサイ。自業自得よ。
私が先生の言うこと聞かなかったからよ。
だからこんなにしんどいの。
でももう少し、我慢するわ。
おトイレも失敗して、ご飯の用意も出来ないし、
家族に迷惑をかけちゃうし、もうここに居れないわ。
先生、入院の手配をして。お願いします。
咳が続きながら、謝られ、、、
一生懸命に訴えておられた。
控えめだった訪問とお薬を、強めて調整し、
なんとか、症状はマイルドになってきた。
それでも緊急でホスピス入院の段取りをした。
明日には入院できるだろう。
ザイタクホスピスでは、心の痛みにも、
ちゃんと向き合い、ちゃんとお聞きし、
ちゃんと、取り組みたい。
良かったら聴いてください。
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