『暮らし』の中で、笑顔であって欲しいな。

僕の患者さん、認知症患者さんが増えてきた。

地域のケアマネージャーさんが紹介を繋いでくれる。

本当に有り難い。在宅医療が「看取り」目的でなく、

『暮らし』を支える目的にある。と浸透してきている。

 

 

僕は「リハビリテーション(生活再建)」が大好きで、

生活再建に欠かせない『暮らし』の中で診るということ、

昔からこれが一番、医師としてやりがいを感じている。

 

だから、

訪問診療や往診が一番楽しい。

患者さんの『暮らし』の中だから。

 

 

 

先生、義母のおむつ交換私がしますから、

そこまでしないで、大丈夫ですよ((笑))。

 

そう言われても、認知症のあるお義母さん、

症状の訴えが、胸痛なのか、腹痛なのか、

はたまた、背部痛なのか、よくわからない。

 

なので、いろいろお手伝いをすることにした。

昔々若い頃、病棟のおばちゃん看護師さん達に、

沢山ご指導頂いた賜物で結構上手い僕((笑))。

 

昨夜、苦しんでるから先生診に来てください、

って連絡があった。血圧図ったり、聴診したり、

通り一遍のことはするのだが、よくわからない。

 

そんな時は、症状緩和の内服を使いながら、

そのお薬の反応を見る時間、おむつ交換や

失禁しちゃってるシーツ交換のお手伝いをする。

そうすると、ご本人の訴えが、良く見えてくる。

 

おそらく、腹痛で、排便困難な状況だと察しがついた。

一緒に看ている訪問看護ステーションの看護師さんに、

連絡して、浣腸と摘便をお願いすることにした。

男性患者さんだったら、僕がやっても良かったんだけど。

 

看護師さんが到着するまで、ご本人の背中を擦ったり、

お声がけしたり、いろいろ、ご様子を観る時間も持てた。

看護師さんにバトンタッチして、診察を終えた。

 

 

認知症のある患者さんの診療は、

『暮らし』の中で診ることが大切だ。

『暮らし』の中にあるザイタク医療が僕は好き。

『暮らし』を支える為の医療の研鑽を積みたい。

おむつ交換とシーツ交換上手くなってきてるのは自慢だ((笑))。

 

 

住み慣れた『暮らし』の中で、

認知症の患者さんだって、

笑顔であって欲しいな。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

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