うるさくて愛おしいこのザイタクの世界に

先生、ひどいやんか、膝痛いんやで。

病院では、私の膝、痛いから、もう、

誰にも、触って欲しくなかったんや。

せやから、そーっと、そーっとって。

なのに、ビックリや。今日はたくさん、

ビックリやわ。先週はガマ口のお財布から、、

三文銭出したら、逝ってしまう、まだやアカン、

まだアカン。って、必死でお腹に隠してたのに、

今日はこんなに、なんでか、わからんうちに、

ベッドで、お家に着いた、思うたら、今度は、

孫の桜のお花見やんかあ。もう先生、あんな、

こっち来て顔見せて。ホンマ、先生ひどい顔しとる。

うるさいし、痛いし、無茶苦茶やけど、ありがとね。

涙が出るほど、嬉しかった。孫の桜のお花見も乾杯も、

飲みたかった温かいコーヒーも、ありがとうございます。

 

 

ザイタクが未だに路地裏で知られてないせいで、

大切な人生の4日間。退院を待たせてしまった。

 

家に帰るまでどうか命が持ちますように。

と、先週、退院前カンファレンスで話し、

市民病院に、今日を急いで、いただいた。

 

そんな中、午前中、介護タクシーで、

ストレッチャーで自宅に辿り着いた。

 

 

 

訪問看護ステーションの看護師さん達と

福祉用具貸与業者の20年来の旧友の辻君が、

ティルト車椅子と介助用リフトの練習を、

ご家族として、僕の訪問を待っていてくれた。

 

 

僕が到着し、いろいろな話は後回しで、

早速、お孫さん誕生記念の桜を見に、外へ。

 

二人のお孫さんは25歳と18歳。

彼らの誕生時、今は亡き祖父が、

桜をそこに植えたそうだ。

 

その素敵な桜の下で退院祝いお花見会。

立派に育ったお孫さんがお祖母ちゃんに、

優しく声をかける。素晴らしいお花見会。

これで、彼女とご家族は、もう大丈夫だ。

 

今日も、ここにザイタクがあった。

 

 

このお花見の為に動いてくれた全ての仲間に感謝だ。

 

ご本人、ご家族、ケアマネさん、福祉用具さん、

訪問看護ステーションの看護師さん、ご近所さん、

そして、急性期の市民病院の病棟看護師さん達、

地域医療連携室のソーシャルワーカーさん達。

病院の先生方も、応援してくれてた。そして、

僕にいつもこの時間を生み出してくれるクリニックメンバー。

 

僕らはこんなザイタクがしたかった。

今日も、ザイタクはサイコーだった。

 

お経ザイタクのカヨコさん

 

リフトとベッドの位置を、

お花見会の後、急遽変更し、

もう一度、娘さん介助で移乗。

今日の締めくくりに、お経ザイタク。

 

 

ホントこんなにもうるさくて愛おしい。

ザイタクの世界を、心から愛している。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

 

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