振り返りカンファレンスを、
開業して丸16年、ずっと、
毎年、毎年、やってきた。
あっちの病院、こっちの病院、
いろんな職種の方々も参加したり、
当事者ご家族も参加してもらえたりで、
もうかれこれ16年になる。
見送った患者さんとの学びを
ご紹介のあった病院の皆様と、
その経過や関わりを振り返る。
この16年の中でも、1,2を争うくらい、
今日は、素晴らしい学びの場になった。

患者さんの人生から、謙虚に、誠実に、
学ぼうとされていた神戸の中央市民病院の、
腫瘍内科のドクター、緩和医療のドクター、
各病棟看護師、外来看護師、専門看護師、
地域医療連携室の皆さん、うちの連携部、等々、
皆さんが、素晴らしかったし、嬉しかった。
専門看護師さん達にカンファレンスが終わって、
このモチベーションの高さについてお尋ねすると、
こう返事が返ってきた。
「コロナ後、停滞してしまっている病院を、
患者さんの為に、後世の為に、私達の為にも、
私達の手で、今、なんとかしたいんです。
地域の先生からこの時間を持つご提案頂き、
こんなにも大切な事を学べたこと、心から、
感謝したいと思います。ありがとうございます。
今後ともどうぞどうぞよろしくお願いします。」
腫瘍内科のドクターもわざわざ話しかけてくれた。
「僕らも、患者さんの治療をして、外来フォローして、
最後には、化学療法が出来なくなって、お別れした後、
それでも、ちゃんと、人生を全うされたというお話を、
こういう振り返りで、お聞きすることが出来て、
僕らの役割がわかることは、本当に有り難いこと。
また、ご一緒に学ばせてください。」
カンファレンス後、玄関まで送ってくれた、
地域医療連携室のメンバーが、改めて話された。
「素晴らしいカンファレンスになりました。
病棟のスタッフ達にとってはもちろんですが、
何よりも、僕自身の深い学びとなりました。
今日は本当にありがとうございました。」

患者さんの為に、一生懸命に働きたい。
そんな医療者も、今の時代にだって、確かにいる。
地域全体で、兵庫県全体で、関西全体で、
そして、この国全部で、この振り返りを、
積み重ねたら、きっと素晴らしい文化となる。
患者さんの『死』を、この国の文化に育てよう。
この国には、安楽死なんて必要ない。
この国の『死』に、尊厳を取り戻そう。
今日の振り返りカンファレンス。全ての皆様に感謝です。
そして、
真っ赤なポルシェが大好きだった患者さんに、感謝です。合掌。

振り返りカンファレンス。
この取り組みが百年続きますように。
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