医療依存度が高いと、
暮らしは何かと難しくなる。
夢に描いた事さえも難しくなる。

延命治療は嫌だ。体に管だらけで、
人生の最終段階を過ごすのは嫌だ。
こういう話はよく聞くが、
病気をして治療が進んで、
気が付くと管が増えている。

これを医療依存度が高い状態と言うのだが、
この医療依存度は医業収益に大きく影響する。
なので、経営的には、医療依存度を下げたくない。
また、心配性のお家では、医療への依存心が強い。
つまり、医療者と患者家族の意向が重なっていく。
となると、これらの管だらけからの卒業は困難だ。
医療依存度からの卒業。
ザイタク医療の永遠のテーマ。
僕はここに時間をかけている。
今日の訪問診療の大半がコレだった。

化膿性脊椎炎。寝たきりになり三ヶ月。
今週で、退院して、ちょうど一ヶ月。
お看取りを前提に、在宅医療が始まった。
彼女は、最近になり、歩く夢を毎夜見る。
訪看ステーション看護師さん達と、
一緒に、体幹トレーニングを中心に、
ザイタクリハにチャレンジしてきた。

食事レベルも改善、自立も見えてきた。
また、座位保持レベルも改善してきて、
ポータブルトイレでの排泄も夢じゃない。

そんな中、彼女とご家族は決心された。
退院時に有った全ての管とお別れする。
もうな先生、私の人生な、残り少ないん。
医療に人生を左右されてる時間は、無駄や。
おしっこの管も酸素の管も、私には鎖やし、
これらから私卒業します。先生明日抜いてね。
私は、歩くんです。夢の続きで、歩くんです。

歩くを諦めない。僕も諦めてない。
やるべきこと、積み上げて行こう。
ザイタクリハビリが、ここにある。
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