さよならのつづき あなたがいることで

先生、ワタシね、後妻だけど、ちゃんと、、

ちゃんとね、、主人の事、愛しているのよ。

彼の亡くなった前の奥さんのご家族の事も、

もちろん、彼が想うのと同じように大切に想ってきた。

だからね、一緒になって30年、家を守ってきたわ。

ご家族の成長を見守ってきたわ。お祝いとかもね、、、

だけどね、人間って、いろいろあるじゃない。ね、、、

彼の息子さんにもご家族が出来て、お嫁さんもいて、、、

思うことはたくさんあるわ。だけど飲み込んできたの。そうね、、

彼のご先祖様の仏壇もそろそろ彼の息子さんにお願いしなきゃね。

息子さんのお家で守ってもらおうと思っているの。

私も、さすがにいよいよの時が近い気がするわ。

 

 

肺高血圧で心不全。終末期状態でお一人暮らし。

彼女の愛する旦那さんは、認知症で施設暮らし。

旦那さんが旅立つ翌日に逝きたいそうなのだが、

それも、少し難しくなってきている。先日より、

繰り返す欠神発作。脳に血液が行かない時がある。

 

 

 

今朝、昨日早朝に転倒した際の肩の痛みが続くのと、

下腿浮腫が増してきているのを心配されてお電話が。

早速往診したのだけれど、肩や下腿の症状以上に、

僕にどうしても話しておきたいことがあったようだ。

 

彼女のご主人は大きな港を管理してた立派なお役人さん。

彼との結婚も含めて彼女は本当に幸せな人生だったそうだ。

最後は、相続の問題が起きないように、生き残り、

彼女自身でお墓や相続のことをしたかったのだが、

そうならない場合についても、考えてこられていた。

詳しくは書かないが、僕にもちゃんとお話ししてくれた。

 

先生、ここまでのお話ししたのは、やっぱり、先生だからよ。

お願いしますね、先生。ワタシ、遺灰にしてもらったら、

主人が愛した海に撒いてもらうことにしてるの。

それは私の息子にちゃんと頼んであるのよ。

 

 

そう言えば、遺灰になる前のことまで話されていた。

彼女が信頼する訪問看護ステーション看護師さんと、

先日、旅装束のために大丸で買っておいた高級ショーツを、

ここに置いとくから、その時は綺麗なカッコにお願いねって。

 

さよならのつづきを、ちゃんとされている。

そして、彼を愛し、彼と彼のご家族を大切にした人生を、

最後の最後まで大切にするアツ子さん、今日も素敵でした。

 

ザイタクは、やっぱり双方向で、美しい。

今日もありがとうございました。

良かったら聴いてください。

 

 

 

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