海の見える施設。

人生の最期を予感した時、

人は時にわがままになる。

 

叶いそうもない夢を彼は口にした。

 

海が見えるところで暮らしたい。

 

 

大切な人のそんな言葉で、家族は必死に探し見つけた。

海の見える部屋で一人、家族の傍が良いと気が付いた。

 

ご本人の、ご家族の、そんな、苦しい、悲しい、

そして、どうしようもない彼らの気持ち全部に、

海の見える施設の職員さん達看護師さん中心に、

寄り添われた。施設の皆さんだって一生懸命に。

 

だから、この海の見える部屋で人生の最期を過ごしても良かった。

だけど彼は、やはりご家族の傍を選ばれた。今日お逢いしてきた。

 

 

ご自身の事をわかって欲しいお父様に、膝をつき、笑顔でご挨拶した。

途方に暮れるご家族に、これまでのお父様とのいろいろをお聞きした。

 

帰りに、もう一度お部屋にお邪魔し、

来週火曜日お家でお逢いしましょう。

ってお伝えすると、頼むで。と一言。

 

手を取って握手すると、彼はしっかりと握り返してくれた。

 

お部屋を出て、お父様のことに一生懸命な娘さん。

先生にお話しを聞いていただき、胸のもやもや、

少し軽くなりました。ありがとうございます。

来週からどうぞどうぞよろしくお願いします。って、

深々と頭を下げられた。痛いほど伝わってきた。

 

 

さあ生活再建だ。そして、もう一つ。

大切なご家族の再建も出来たらなあ。

彼のご家族と自分がとてもかぶった。

自分の経験が少しでも役に立ちますように。

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

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