「らしさ」を抱えて息絶えるまで泣くんだ笑うんだ

最近、余計な目先の優しさが目に付く。

ホスピスはビジネスから遠くあって欲しい。

それは、病院ホスピスも、在宅ホスピスも。

 

 

人生残り少ないお一人暮らしのおばあさん。

彼女は、90を越えるまで、一人気ままに、

彼女「らしく」、息子が買ってきてくれた、

餃子の王将の餃子とたこ焼きと缶ビールで、

毎日を楽しんで暮らしてきた。そりゃあ、

生きてるんだし、「らしさ」を抱えてれば、

畳の上で一人こけたりして泣きたい日も、

ちゃんとある。でも心配する息子さん以外に、

何の迷惑もかけていない。そんな彼女も、

食べられない日が続き、病院で検査を受けたので、

ガンが見つかって、よくわからないまま、一応、

念の為、病院ホスピスを息子さんが申し込んだ。

 

 

先生、順番が来たら入院となるんですけれども、

母にとって、その入院ってどうなんでしょう?

しかも、昨日、その入院がまだ必要じゃない場合は、

『お試し』入院してみてはいかがでしょうか?って、

ホスピス病院の方が親切に言ってくれてるんです。

どうしたらいいか、相談したくてお電話しました。

 

 

息子さん、高齢のお母様にとって、一番の侵襲は、

ガンではなくって住み慣れた家を離れることですよ。

息子さんが買ってくる餃子とたこ焼きと缶ビール。

これが、一番の症状緩和。緩和ケアってそんなこと。

だから、『お試し』入院なんて、ほんまアキマセン。

 

 

 

 

患者さんの人生を、患者さんの暮らしを、

その人「らしく」、支える仕事をしよう。

それが「ホスピス」と言う仕事だと僕は思う。

 

 

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

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