いつだって必ず守りなさい。一生懸命に愛しなさい。

先生、僕の最期は病院がええんです。

コイツに、やっぱり苦労かけられん。

下の世話とか、意識無くなったら、

嫁さんにしてもらうのは無理や思うんです。

だからええんです。抗がん剤最後まで、

とことん打って、命懸けで、それで、

死ぬまでやることになってしもうても、

後で先生言う様にしんどいことになっても、

ええんです。僕が心配なんは、妻の事だけ。

だから最期、病院でお世話になるんです。

大切なコイツがシンドなったら大変や。

僕の妻のことだけ、必ず守りたいんです。

 

4カ月前、初回の訪問診療をした時、話してくれた。

今日の日に向けて、彼が選んだのは奥様を守ること。

 

 

先生私ね、彼の最後の日をここでこうして、

迎えることが出来て、本当に良かったです。

彼の人生を彼が選び、彼の最期に私を選んで、

私と二人の時間のこの早朝に、、、感謝です。

 

つい先ほど息が止まった彼のお顔に、

お顔を近づけ、抱きしめながら、語りかけられた。

 

あなた、ずっとずっと、ありがとうございます。

私は守られていましたよ、あなたに。これからは、

天国から、あなたが残してくれた娘や孫たちと一緒に、

仲良く暮らしていきますから、見守ってくださいね。

ありがとうございます。愛してます。

 

 

化学療法を続けるとか、続けないとか、

延命治療をしようが、しまいが、

医療用麻薬を使おうが、使わまいが、

医療に関する選択は、、、正直、どちらでも良い。

 

僕らが大切にし続けなければいけないのは、

どこまでもいってもご本人の意思。だから、

やっぱり、傍に行って話しを聞き続けよう。

 

彼の旅立ちのお顔はとても穏やかだった。合掌。

 

 

いつだって必ず守りなさい。

一生懸命に愛しなさい。

良かったら聴いてください。

 

 

 

 

 

 

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