リハビリの未来を肯定したくて、僕らはまだまだ走り続けるから。

僕がリハビリテーションに興味を持ったのは、昔々。

大好きだった祖母のザイタク看取りを経験してから。

 

リハビリテーションに出逢って、これこそが、

希望の光となり暮らしを豊かにすると思った。

 

ちょうど、その頃、今から四半世紀前なんだけど、、

回復期リハビリテーション病棟って言う制度が出来て、

病気・病名に合わせたリハビリの保険点数が決まった。

ベルトコンベアー式にリハビリ期間までも区切られた。

 

病気が起こった日からリハビリ期間と保険点数が決まる。

なぜか、工業製品のリペアと同じ様なシステムになった。

 

リハビリテーションは、人の暮らしを支えるもの。

リハビリテーションは、もう一度希望の光になるもの。 

リハビリテーションは、地域の繋がりの礎になるもの。

リハビリテーションは、病気治療じゃなく生活再建のため。

リハビリテーションは、保険点数や期間ではなく人生そのもの。

 

 

 

今日老健施設から一年半ぶりに自宅に帰ってこられた。

このまま施設での人生ではなく、愛犬の居る我が家に、

どうしても帰りたいとご主人に懇願した彼女は僕と同い年。

 

繰り返した脳梗塞によって、嚥下障害と四肢麻痺が重度。

リハビリを専門的にやる回復期リハビリテーション病棟と、

病院と自宅の中間施設であるリハビリを目的とした老健を、

もちろんのこと、この一年半過ごしてこられてきたが、

寝かせきりで、ベッドのギャッジアップすら許可されず、

起立性低血圧の症状の進行と、車椅子移乗すら挑戦なく、

1×2メートルの広さのベッド上だけの世界に、意図せず、

拘束されている現実。そんな彼女の目は、不安でいっぱい。

いわゆる、リハビリの専門家が関わってきたはずなのに。

 

○○さん、ちょっと足動かしてみて。あ!やっぱり、動くやん。

右足首は?うんうん、左足はどう?握手しよ。左手は動くけど、

右手はどう?あ!握れるやん。なんか食べたいものないん?

焼肉?ガリガリ君?ハーゲンダッツ?え?食べ物の話やで。

3代目好きなん?コンサート行ったことあるん?行ってみる?

 

どの話も、どのアプローチも、ここ数ヵ月なかったかのような、

そんなキョトンってしたお顔をされていたけど、途中から、

キラキラした表情に変わってこられた。そして、なぜか、、、

もう30分以上、ベッドをギャッジアップしてても大丈夫だった。

起立性低血圧など存在しない。そして、そこに存在しなかったのは、

保険点数も。だから、リハビリテーションも存在しなくなっていた。

 

リハビリテーションは、人の暮らしを支えるもの。

リハビリテーションは、もう一度希望の光になるもの。 

リハビリテーションは、地域の繋がりの礎になるもの。

リハビリテーションは、病気治療じゃなく生活再建のため。

リハビリテーションは、保険点数や期間ではなく人生そのもの。

 

 

 

リハビリの未来を肯定したくて、

僕らはまだまだ走り続けるから。

 

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