大学と研修医のお父様が裁判をした。
研修医は労働者と言う判決だったが、
お父様が望んでいたのは謝罪だった。
若者が患者の病気を治したいって夢を見、
医学を志し医師になり働きだした5ヵ月目。
彼に、大学の一階ロビーで休憩してる時、
よく出会った。胸部外科も耳鼻科もホント、
どっちもハードやけど頑張ろうな、って、
患者の病気を治す為の挑戦を喜んでいた。
5ヵ月目に彼が旅立った時、僕は不思議と、
悲しくなかった。彼は一生懸命だったから。
医者は、医学の為に患者の為に、
自分の人生を、全て捧げている。
ただ一つ悲しかったことが在る。
それは、彼のお父様に対しての大学の対応だった。
彼が命を賭して医学に取り組んだのにも係わらず、
一人前の医師になるまで育てられなかった謝罪と、
一生懸命な医療人に対する感謝を伝えなかった事。
そして、もう一つ哀しかったこと。
医学を志した仲間の死が確かに在ったのに、
彼の死の真実を語る事なく忘れるのを待ち、
何事も無かったかの様に新研修制度になり、
彼の生きた事実を讃えることなく、今も尚、
無かったことになってしまう医療界である。
医療界は、今も同じだ。歴史を繰り返す。
謝罪などあるはずもなく忘れるのを待つ。
そして、過ちは無かった事にしてしまう。
人の死が軽くなってきている気がする。
シンけったいな町医者の中のコメント。
人の死は、いつだって、とても悲しい。
だけど、その死を乗り越えていくには、
ちゃんと、弔ってあげたい。その為の、
真実を知る医学だってこの世には在る。
そこにある真実に目を向けず、さらに、
口を噤まないといけないのは、残念だ。
今日は片男波リカバリーしていた。
同級生の研修医が死んだ後、僕は、
しばらく医療界を離れた。今回も、
やっぱり、それが必要な気がする。
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