妻が旅立った日、2026年6月15日。
初回訪問がその日でよく覚えている。
今年の4月に腹部症状を認めたと思ったら、
もう6月15日には切除不能だと告知を受け、
それならば、抗がん剤も、何の延命治療も、
要らないと、直ぐにお家に帰ってこられた。
ただただこの自分で設計した大好きな家で最期を迎えさせてくれと、
それだけをくれぐれも頼むと頼まれたのがまるで昨日のことの様だ。
目の前で起こった妻の病気の転帰の速さに、
自分の中で昇華出来ないままに、それでも、
必死に歯を食いしばり訪問に出かけたのだが、
彼のがんも今までの同様のご病気の方よりも転帰が速く、
彼はその状況をどう受け入れるのか、不安も過ぎったが、
今日の彼の寝顔は、どうだ!覚悟次第でこう出来るんだぞ!
って、久しぶりにお逢いしたけど、自慢げな穏やかなお顔。
今日の彼はとてもお似合いの紺色のお着物に着替えられ、
その寝顔を拝見させて頂き、やっと昇華出来た気がした。
『ザイタク』はいつも双方向。
ターボだろうがなんだろうが、
そこに、素敵な生き様がある。
一生懸命にザイタクに邁進しよう。
僕にはそれしか出来ないのだから。
このために僕はきっと妻との経験を得たのだろう。
今日の患者さんにも、妻にも、心から感謝したい。
鱗の様に身に纏ったものを全て捨てて挑戦しよう。
今日も、ザイタクは素晴らしかった。
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