医者になって、
直ぐに同級生が死に、
医療界の闇を知った。
みんなが無関心だった。
本当に悲しかった。
あやまりをおかした時、
残念なことになった時、
大切な仲間を失った時、
こんなにも僕の世界は、
謝罪が出来ないんだと、
初めて知ったあの日。
研修が終わり医局を離れる時、
「白い巨塔」の脅しにあった。
外科医として生きていけないぞ。と。
患者さんの命よりも、
大学教授の研究成果。
患者はモルモットだと、
初めて学んだあの日。
馴染めない医局で、
生活再建を学んだ時、
教科書はいつも患者さん。
暮らしの中に真実がある。
初めてそれがわかったのは、
病院ではなく老健の医師になってから。
介護の世界こそが、
僕の学びたかったこと。
だから一生懸命に介護をして、
介護離職をしても良いとさえ、
そんな風に思ったあの日。
両親は認知症に対する偏見で、
社会から断絶して孤独死に。
両親の介護をしたかった僕は、
『ザイタク』医を辞めたいと、
あの日、憂鬱と悲しみで、
動けなくなったのを覚えている。
そして今度はあの注射を、
止めれなかった後悔と、
未だに、そこと向き合わない、
自分の住む医療の世界に対し、
絶望と途方に暮れている毎日が、
こんなにも自分勝手に苦しいのに、
僕の子供たちは前を向いている。
闘ってない自分の弱さが恥ずかしい。
そんな、すべての憂鬱にさよならするために、
僕は、半分医療を辞めて、
農業をしようと決心した。
今日はとても素敵な時間になった。
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