ザイタク医療を継続し、10年経った。
いまだに在宅医療ってどんな人に??と、
在宅医療をご経験されたご家族にたずねられる。
そして、目の前にザイタク医療があっても、気づかれないことがある。
灯台下暗し。なことがよくあり、もっと明るくなりたい。
認知症の70歳くらいの奥さんが、
肝臓がんのご主人を看取ったことを思いだした。
大きな病院からのご紹介で、面談のときには、神戸にお住まいの息子さんご夫婦と話した。
父はさいごまで家で暮らしたい。その願いを叶えてあげたいので、よろしくお願いします。と。
息子さんご夫婦は僕と同世代。
ザイタク医療は、末期がんの方に提供されるものと思いこんでおられた。
認知症の母親が、さいごまで父を見届けることができるか心配されていた。
認知症はあったが、ご主人をしっかりとさいごまで介護され、見送られた。
旅立たれたご主人もご自分のさいごの時に、おっしゃった。
わしも診てもらってるけど、認知症の妻も、ザイタク医療してやってほしい。
わしが死んでも、その後も、つづけて来といて欲しい。
妻はしょっちゅうコケて怪我するし、傷の手当やら、
話し相手ぐらいにも、先生や看護師さんが来といてくれると安心や。
もし妻になんかあったときも、先生から息子らに連絡してやって。
仕事のある息子らにあんまり迷惑はかけられんからな。と話された。
もちろんです!とお伝えすると、とっても安心されていた。
ザイタク医療は、お一人で通院できない方が、対象となります。
もちろん、軽度の認知症の方も対象です。
生活の中には、きっと医療が必要な瞬間があります。
そういった時に慌てないためにも、
普段からザイタク医療のご利用をご提案いたします。
そういえば、
認知症の母親がひとり暮らしになったあとも、
息子さんご夫婦は、けっして、介護離職することなく、
ザイタク医療の提供を受けながら、
在宅生活の支援(介護サービスの調整等も含め)を
神戸から続けることができていた事を思い出した。
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