『100の病院より、たった1つの地域連携を』

今年の9月末に再編統合の必要性について再検証を求める424公立・公的病院が、

厚生労働省より公表された。三田市内の病院もある。

また、三田市民病院と済生会兵庫県病院の統廃合もほぼ決まっているようだ。

 

統廃合は、『経営面』から考えられているように思う。

『地域づくり』の面から考えられているのかは不明だ。

地域包括ケアシステムの構築が重要だと言う一方で、

その確立もできていないまま、地域の中核病院の統廃合は、

地域包括ケアシステムがますます進まなくなる気もする。

一方、地域の高齢化の急激さや多死社会の激動は待ったなしであるため、

地域づくりの面には目をつむり、

経営的・急性期医療的に維持可能な形に統廃合していく必要があると考えているのだろう。

 

僕自身は、今の統廃合の話に、

ちょっと付け加えたいことがある。

 

『100の病院より、たった1つの地域連携を』

 

急激な高齢化社会や多死社会の大きな海練に対する解決策は、

ザイタク医療と地域連携にあると思っている。

 

いくつもの病院が存在し、統廃合しても、

これら大きな病院では、

患者さんの本当の意味でのそばには寄り添えないし、

さいごまで寄り添っていくこともできないと思う。

 

今、患者さんは、『オッケーグーグル先生』のような、

いつでも手軽な医療を求めていると思う。

どんなに重症な状態でも、手軽さが必要な時代になっている。

それができるのは、ザイタク医療と地域連携室ではないだろうか。

 

スマホが、地域連携室で、グーグル先生が、ザイタク医療って感じ。

 

地域連携室に行けば、地域のことがすぐにわかるし、

ザイタク医療を使えば、病院や病気のことが概ねわかる。

今後、病気によって起こりえることも教えてくれる。

病院の先生の話もザイタク医なら時間をかけて翻訳してもらえる。

最期のお迎えがくるところまでの道先案内もしてもらえるのだ。

 

超高齢化社会や多死社会には、

100の病院より、たった1つの地域連携を。

100の病院より、たった1つのザイタク医療を。

 

 

「100の診療所より、1本の用水路を」・「照一隅」と話されていた

中村哲先生に深く敬意を表するとともに衷心よりお悔やみ申し上げます。

 

 

タナカも宿命ザイタク医療・地域連携を、

ここ三田市で頑張ろうと思っています。

 

 

 

 

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