リハビリを機能訓練から生活再建訓練へ。
これは本人の意識の転換が大切だ。
気持ちを病院から生活空間へ移すことが一番だ。
何がいいかと必死に悩んだ。
生活再建こそが介護離職回避作戦の生命線。
2つ思いつき、早速実行した。
1つ目は、外食だ。入院中に外出許可をとって実行した。
食いしん坊の母にはぴったり。三田のビアガーデンに連れ出してみた。
そうすると、病棟訓練中の歩行器、手押し車や杖、外出用のシューズ、洋服、化粧、おトイレの問題・・・
さらに、そこのビアガーデンは、バイキング形式で、食事を取りに行かなければいけないので、
あれも食べたい、これも食べたい、自分で選びたい、お父さんにもこれを取って行ってあげたい・・・
お土産も欲しい、遠くの次男にもお土産が欲しい、孫にはこのお菓子、そうそう忘れてたけどあんたにもコレ・・・
2つ目は、墓参りだ。
母の実家の墓参りは、ここ3年ほどタナカに任せっきりだった。
一緒に行ってみると、お墓までの砂利道、墓地でのおトイレの問題、お水やお花のお供えの仕方、お線香の準備・・・
何から何まで、考えていなかった。
考え始めた。母自身で。
そして、今後主介護者になるはずの父親も、
母の動作を見る機会になった。
彼も考える機会になったはず。
多少の自覚は芽生えてきたのではないか。
夫婦でやっていくことの大変さに気付き始めたことだろう。
その後、
病棟の廊下も、ちゃんと歩き出した。
積極的に何周も何周も歩き始めた。
着替えの練習も、トイレの練習も、入浴動作の練習も、
日常生活動作訓練に積極的になってきた。
「マッサージは、もっとしてほしいけどね」
この言葉はさいごまで変わらずだったのだが・・・。
サイコロジカルヴィクトリー。大切だ。
やっと始まった。介護離職回避作戦。
まだまだ、つづく。
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