『在宅ホスピス』
『その人らしく』あってもらえるように、タナカは緩和医療を提供する。
『その人らしく』は、
生活をしてきた空間や景色、
生活を共にしてきた家族や仲間、
生活を共にしてきた猫や犬、
生活を共にしてきた畑や庭、
生活を共にしてきた自動車やバイクや自転車、
生活を共にしてきた本や音楽や絵、
これらは、タナカが提供できる緩和医療より
圧倒的に、その人を『その人らしく』する。
今日のお別れも、そうだった。
彼女が育てた息子さんと娘さんが中心になって
手を握りながら、さいごまでお世話し、
彼女が育て上げたお孫さん達もかけつけ、
大切にしていた猫に囲まれ、
野菜のできる畑に囲まれ、
とっても大きな仏壇の中にいるお父さんに見守られ、
ピンク色のカーディガンと薄紫色のストール、
毛糸のベージュ色の帽子で、
とてもにこやかな微笑みを浮かべて、
旅立たれた。
『在宅ホスピス』がここにもあった。
お家は、やっぱりいいなあ。
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