お正月に思い出すこと

お正月のドタバタがあっという間に過ぎ、

今日ぐらいになると少しだけ、お正月気分になれる。

 

昨日、高校ラグビー準々決勝をテレビでみた。

 

いつも思い出すことがある。

 

研修医の頃、病室で、

食事介助をしていたときのこと。

 

お名前も覚えている80代の男性Kさん。

大腸がんの術後感染で、重症化してしまい、

気管切開をしておられた。

なんとか人工呼吸器は外せていたのだが、

気管切開は必要な状態だった。

 

彼は、高齢の奥さんと二人暮らし。

奥さんは透析患者さん。

奥さんより長生きして見送ってやらないといけないから、

彼は高齢ではあったが、大手術を受けられた。

 

お正月の病室で、

桃屋のご飯ですよ!をお粥にかけて、

高校ラグビーを見ながら、

一緒に食事したことが思い出される。

 

彼は、結局、お家に帰れず、病院で旅立たれた。

 

お正月の高校ラグビーを見ると、

タナカが人生で初めて死亡診断書を書かせていただいたKさんのことを

今も思い出す。

 

あれから20年が過ぎた。

 

お正月にお家で家族と過ごせることは、

やっぱりとても幸せなことなんですね。

 

皆さんのお正月はどうでしたか?

 

 

 

 

 

ブログランキング参加中です。

クリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
にほんブログ村


人気ブログランキング