『介護離職シーズンⅡ』第6話

タナカが背負いすぎてしまった介護。

しつこいようだが、やったきたことは、

全て記しておこうと思う。

 

もう少しお付き合いください。

 

退院日に確認・調整・練習をしたのは、

トイレに関する動作の確認・練習、

運動量の確保のためのベッドの高さ調整。

次に行ったのは、入浴動作だ。

 

お看取りから戻った後、その日の午前中に入浴方法の確認を行った。

更衣動作・洗顔洗体動作は、近位監視レベルで可能だった。

が、近位の監視が確保できなかった。

 

タナカ「オカン、お風呂もシャワーまでなら、オヤジがいるときなら可能やけど」

母「なんでお父さんに裸を見せなあかんの、この年になって」

タナカ「そんなことは、言ってないよ。たまにコケるかもわからんし、お風呂の時は近くにおってもらい」

父「オレもお前のオカンと風呂なんか入る気にならんわ。あいつなら大丈夫や。勝手に入ればええ」

タナカ「もしコケたら、困るやんな。そうなったら、どうする気や?」

父「こけへんこけへん。気合が足らんのや、あいつは。オレも風呂入らなあかんし、帰るは、家に」

タナカ「オカンの風呂の間くらいは、こっちにおってや」

父「オレも次の日仕事やから、風呂までは付き合われへん」

母「私も一人で、大丈夫や」

タナカ「・・・・・・・・・・・・・」

 

こんな会話の中、

段差のある風呂場からの出入りや、

洗体時の足を洗う動作、

更衣の中でも下衣更衣動作時、

フラつくだけでなく、

何度か転倒しかけて手をかさなければいけなかった。

 

独居での入浴の安全確保は程遠く、

別宅老健での目標達成も程遠く、

介護離職回避も程遠く、

何もかもが程遠く感じてしまった午前中。

 

それでも、寒い冬。

母も浴槽には浸かりたいだろうなと思って

スーパートランスっていう技を使って、入浴介助もした。

母のお尻も洗った。足の指もきれいに洗ってあげた。

背中もゴシゴシ洗った。その後、

お風呂掃除ももちろんした。

 

なぜだか涙が出た。

 

両親には、伝わらない。

介護は、無償の愛でなければできないものだな。。。

タナカは、修行がたらんなあ。。。。

 

介護離職防ぐことができたのは、

詳しくはかけないが、

タナカの仲間のおかげだった。

 

まさかの時には、結束を。

いついかなる時にも愛を。

どこかに書いてあった。

 

身にしみる。

 

つづく。

 

 

 

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