『介護離職シーズンⅡ』第8話

在宅復帰・在宅生活再開にあたり、

最近では、介護保険の利用をまず勧められる。

 

リハビリ病院や急性期病院からの退院の時、

在宅医・かかりつけ医なんかよりも、

介護保険の申請・ケアマネさん選び・デイサービスの利用の3点セットが、

だいたいお決まりである。

 

母の時も同様だった。

 

MSW「介護保険で、手すりとか、つけます?玄関の階段とかトイレとか」

母「介護保険と手すり???施設に行くつもりなんかないから、介護保険は要りません!」

MSW「リハビリも続けないといけないから、介護保険要りますよ。」

母「ワタシはココの先生に診てもらうし、通いますからリハビリはココ。介護保険なんて関係ないです。」

MSW「在宅生活始めるには、介護保険がいるんですが・・・。」

 

在宅生活再開するのに、はたして介護保険は必要なんだろうか?!

案外、いらんかも、って、思い始めてしまうような、会話。

 

といっても、タナカも必死。

勝手に介護保険やってみることにした別宅老健活動

 

ケアマネさんはタナカでいけるし、週2回のヘルパーさんもタナカでいけた。

あとは、デイサービス。

 

美容院デイ!!勝手に名付けた。

週2回、別宅から300メートルくらいのところにある美容院に歩いていく。

当クリニックの職員に付き合ってもらった。

美容院で、ヘッドスパをしてもらう。

キレイな美容師さんたちが、あれやこれやと話をしてくれる。

しかも、週2回確実に髪の毛をキレイに洗ってくれてセットしてくれる。

美容院デイに行く時は、徐々に、

お化粧をして出かけるように変わってきて、

洋服や鞄、靴などをどれにするか気にするようになっていった。

 

タナカ的にも家での入浴時、洗髪がない分、介助の時間短縮が図れた。

 

母の高揚感もあり、

キレイにすることもでき、

歩行機能改善も図れ、

サイコロジカルヴィクトリーが達成された。

 

母のサイコロジカルヴィクトリー。

これを引き出すのに一番効果的だったのは、

美容院デイ<ヘッドスパ>だった。

 

身体機能の維持と認知機能の維持、両方が可能。

認知症予防には前頭葉活動の刺激が一番

お出かけは最高のリハビリ!

身ぎれいにする。お化粧をする。

家族以外の人間と会話をする。

そして、歩く。

 

母の介護保険の拒絶もマンザラでもないなあ。。。。。

 

つづく。

 

 

 

 

 

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