冷静と情熱のあいだの悲しい気持ち

ザイタクをしていると、

冷静に、家族の願いに寄り添う必要がある場面と

情熱的に、本人の想いに乗っかってドンドン挑戦していきたい場面と

両方同時に遭遇し、そのあいだで、タナカは苦しむことがある。

 

先生、私達家族は、もう限界です。これ以上介護はできません。助けてください。と涙で電話がかかってくる。

せんせい、今さら、病院行けなんて殺生やわ。このままここで死なせてくれや。と涙で診察のときに話される。

 

ザイタク文化は、楽しくなくっちゃいけない。

介護は、サボってほしかった。肩の力を抜いてほしかった。

肩の力を抜いてあげたかった。それをサポートしたかった。

心づもりのサポートが、どこかでボタンをかけちがえた。

 

 

ザイタク支援は、むずかしい。

答えはひとつではないのだが、

こんな冷静と情熱のあいだの夜は、

なんだかやりきれない情けない気落ちになって、

自分自身の無力さを痛感する。

 

この雨が余計に、悲しい気持ちにさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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