母の生活再建の道。
第一歩は独居生活の安定を図る。
生活再建の中で、いちばん重要な問題は、トイレだ。
トイレまでの動線とトイレの利用方法の確認。
動線(リビングのベッド⇔トイレ)は、バリアフリーで、つまづくところはない。
距離も3m程度。
トイレ動作の確認。
トイレからの立ち上がりが困難となる、
そうすると、トイレの移乗が困難となる、
そして、独居在宅生活ができなくなる可能性が高い。
立ち上がりのポイントは2つ。
下肢筋力と高さ。
母の場合、パーキンソン病もあり、
下肢筋力の目覚ましい改善は見込めないので、
高さの微調整による生活再建を試みる。
トイレの座面の高さは普通、42センチメートル。
車椅子の座面の高さは、45センチメートルの設定のことが多い。
入院中の車椅子から立ち上がれたのに、
トイレから立ち上がれないことがある。
この数センチメートルの攻防が、勝負の分かれ目となる。
トイレ改修はしないと考えていたので、手すりの設置もしていない。
そこで、高さに立ち向かうためには、
体重移動を上手に使ってもらうことにして乗り越えようとした。
パーキンソン病は、姿勢反射障害と言って、
姿勢を整えることが下手になる。
なので、体重移動が非常に難しい。
しかしながら、
ある目標物があると、まあまあできる。
更に、仕切りがあると、もっと良い。
別宅老健のトイレは、いわゆる身障トイレと違って
両幅が狭いため、姿勢を調整しやすい視覚的な情報が入りやすかった。
そのため、
3センチの攻防は、
トイレからの立ち上がり、数回の繰り返し練習で、
なんとかクリアできた。
狭いトイレのおかげで、体重移動がスムーズにいったのだ。
立ち上がりを含めたトイレ動作に関しては、
概ね良かったのだが・・・。
まだまだ始まってもいない。
タナカの介護離職との戦いはつづく。
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