戦い疲れ、もうどうにも明日のことを考えられない。
それは昨日今日に始まった戦いじゃなく、10年近く、
一生懸命に戦った先にある残酷な病魔の現実。
お家で暮らすことに夢を描き、覚悟を決めて帰ってくる。
このことを繰り返した先に、また、覚悟を求めざるを得ない現実。
医療はどこまで行っても無力だ。病気の殆どを治すことは出来ない。
多くの患者さんがこの医療に期待し、救いを求めるが応えきれない現実。
雨が降る中の往診は、いつもこの現実と向き合っている。
残酷な現実と裏腹に帰りに言って頂ける、
「先生、雨の中、ありがとうございます。」
この言葉に、ちゃんと応えることができる医療にしたい。
いついかなる時も謙虚であろう。笑顔であろう。感謝しよう。
僕らのやっている医療はまだまだ無力なんだから。
まだもう少し光っていて欲しい。
良かったら聴いてください。
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