どうなったって、俺にかまうな。
俺は俺の、やり方があるんや。
俺んちのトイレや俺んちの風呂、
勝手に行かせてくれや。そやけど、
それが上手くできんこと、わかってる。
俺だって、涙がこぼれそうなんや。
昨日も、一昨日も、その前の日も、
ベッドサイドで、深夜転倒されている。
うちの看護師や、うちの作業療法士が、
一生懸命にセッティングを考えるが、
その後に、彼のとこに覗きに行くと、
冒頭のように言わんばかりの顔で、
こちらをジッと見て、こう仰る。
大先生、今日もありがとな。
なんとか生きとるよ、わしは。
おいお前、今日は熱いコーヒーや。
そう言うと奥さんが魔法瓶のお湯で、
インスタントコーヒーを淹れてくれる。
先生、今日も寒いから、ペットボトルのお茶より、
温かいコーヒーがエエでしょ。砂糖、ミルク要る？
こんな何気ない会話が、ずっと続けば良いなあ、、、
願望と裏腹に、現実はシビアであることを、
ご本人も奥さんも、ちゃんとわかっている。
これが、ザイタクであり、人生だ。
今日もありがとうございました。
チバユウスケさんは、やっぱロックンローラー。
ご冥福をお祈りします。良かったら聴いてください。
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