先日、船乗りのヨシさんとのお別れがあった。彼は70歳。
たくさんのお孫さんをかわいがっておられた。
彼の部屋には、お孫さんや息子さんや娘さんたちとのたくさんの写真が飾られていた。
お孫さんのお名前も、全員紙に書いて掛けてある。
彼の生きてきた歴史がこの部屋にはあるなあ。
彼の数々の思い出の品や海外の置物なんかも玄関から廊下にたくさんあった。
世界中の海をまわって世界中の人達と交流してこられたことが、よくわかる。
この部屋で、彼のお孫さん全員が、最期の日まで、訪問入浴のお風呂介助をした。
足も頭も手も彼のカラダもココロも、みんなで一緒に一生懸命洗った。
日本も世界と同じく激動の時代。
超高齢化社会という大海原を大航海中。
この激しく苦しい航海の中でも、文化の交流は何物にも代えがたい財産を生む。
いのちの文化や死の文化は、どの時代も不変。
彼とのお別れは、その大切な文化の継承が行われたとてもとても素晴らしい時間だった。
お孫さんたちの行動力に、将来の日本や世界の平和を垣間見た。
ヨシさん、お孫さん、ありがとうございました。
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