つづき⑤『介護離職』

母の三田でのリハビリが始まり、一段落と思いきや、そうでもない。

 

回復期リハビリテーション病棟は、入院期間が決まっている。

母の大腿骨頸部骨折の場合は、90日間・3ヶ月である。

(脳卒中の場合は150日、重度の脳血管障害・頚髄損傷・頭部外傷の場合は、180日と、疾患によって入院期間が決まっている)

身体機能の改善に合わせ、同時進行で、在宅復帰のために家屋の環境設定を行わなければいけない。

この家屋環境が整わなければ、回復リハビリ病棟退院後に老人保健施設を利用する可能性もある。

90日間に介護保険導入の検討・家屋環境の調整・身体機能の改善を進めていかなければいけない。

 

介護保険どうする?「施設になんか行きません!」

帰る家はどうする?「お父さんが汚くしてるから、帰れません。それに玄関の階段上がれないわ」

リハビリはどう?「手術してくれた病院のほうが丁寧やったわ。足は痛いのに、ほっとかれる」

 

全否定だ。全部話しをひっくり返していかなければ、在宅復帰と両親による自立した生活はない。

つまり、このままだと、タナカにおんぶに抱っこ状態。

 

どうするタナカ!?どうする介護離職!?

こんな感じで始まったリハビリ入院だった。

 

まだまだ、つづく。

 

 

 

 

 

 

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