『介護離職シーズンⅡ』第3話

母の生活再建の道。

第一歩は独居生活の安定を図る。

 

生活再建の中で、いちばん重要な問題は、トイレだ。

 

トイレまでの動線とトイレの利用方法の確認。

動線(リビングのベッド⇔トイレ)は、バリアフリーで、つまづくところはない。

距離も3m程度。

 

トイレ動作の確認。

 

在宅生活をあきらめてしまうのは、立ち上がりと言われている。

トイレからの立ち上がりが困難となる、

そうすると、トイレの移乗が困難となる、

そして、独居在宅生活ができなくなる可能性が高い。

 

立ち上がりのポイントは2つ。

下肢筋力高さ

 

母の場合、パーキンソン病もあり、

下肢筋力の目覚ましい改善は見込めないので、

高さの微調整による生活再建を試みる。

 

トイレの座面の高さは普通、42センチメートル。

 

車椅子の座面の高さは、45センチメートルの設定のことが多い。

 

入院中の車椅子から立ち上がれたのに、

トイレから立ち上がれないことがある。

この数センチメートルの攻防が、勝負の分かれ目となる。

 

トイレ改修はしないと考えていたので、手すりの設置もしていない。

そこで、高さに立ち向かうためには、

体重移動を上手に使ってもらうことにして乗り越えようとした。

 

パーキンソン病は、姿勢反射障害と言って、

姿勢を整えることが下手になる。

なので、体重移動が非常に難しい。

しかしながら、

ある目標物があると、まあまあできる。

更に、仕切りがあると、もっと良い。

 

別宅老健のトイレは、いわゆる身障トイレと違って

両幅が狭いため、姿勢を調整しやすい視覚的な情報が入りやすかった。

そのため、

3センチの攻防は、

トイレからの立ち上がり、数回の繰り返し練習で、

なんとかクリアできた。

狭いトイレのおかげで、体重移動がスムーズにいったのだ。

 

立ち上がりを含めたトイレ動作に関しては、

概ね良かったのだが・・・。

 

 

まだまだ始まってもいない。

タナカの介護離職との戦いはつづく。

 

 

 

 

 

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