ザイタク文化と入院文化

ザイタク医療と入院医療は、

同じ医療でも、ちょっと違う。

 

丁寧な言葉を選んで伝えなければ、誤解を招くので、

少しずつ、丁寧に、伝えていきたい。

 

入院医療は、生活は二の次だ。

感染症に対する全身管理しながらの抗生剤投与等の点滴治療。

心不全・腎不全・脳卒中に対する全身管理しながらのカテーテル治療や手術や点滴治療。

ガンに対する全身管理下での切除手術や抗がん剤投与等の治療。

骨折や変形性骨・関節疾患に対する全身管理下での手術。

多くの入院治療では、全身管理を要する。

 

一方、

ザイタク医療は、全身管理は二の次だ。

ご飯を食べ、トイレに行き、お風呂に入り、

家族と過ごしたり、友達に会ったり、

お買い物に出かけたり、旅に出かけたり、

本を読んだり、テレビを見たり、庭を掃除したり、

そして、自分の部屋で過ごす。

多くのザイタク医療では、生活支援を要する。

 

つまり、

病室を自室に持ち込めないし、

自室を病室にもって行けない。

 

そう!

自分の部屋は、病院の個室みたいにはできないんだ。

 

それは、どういうことか?もう少しだけ書いておく。

 

医療依存度が高いままでは、

ザイタク医療は成り立たない。

 

この文化の違いを相互に理解し、

お家に帰れる人がふえることを、

毎日、切に願って、活動している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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